予防5部作シリーズ|第4部 不調予防(睡眠・自律神経・ストレス)
柔道整復師・パーソナルトレーナー 加藤秀之 監修
はじめに|「なんとなく不調なんだよね」、そんな日が増えてきた
• 朝起きてもスッキリしない
• 夜中に何度もトイレで目が覚める
• 理由もなくイライラする
• 肩こりがひどく、目の奥まで疲れている
• 動悸がするのに、病院では異常なし

こんな”病気じゃないけれど、元気とも言えない状態”に
悩む方は少なくありません。
実際に40〜70代の方からは、こんな声をよく聞きます。
「病院に行くほどじゃないんだけど、なんとなく調子悪いのよ」
このグレーゾーンの不調は放置されやすい一方で、
毎日の生活の質を着実に下げていきます。
気づいた今日が変えるチャンスです。
今回は睡眠・自律神経・ストレスという3つの視点から、
毎日を軽やかに過ごすための習慣をお伝えします。
自律神経|実はずっと働いてくれている、影の立役者
自分が意識しなくても、神経は24時間休まず動いています。
• 心臓を一定リズムで動かす
• 血圧・体温を調整する
• 食べたものを消化する
• 夜になると眠くなるよう調整する
• ホルモンの分泌を整える

こうした働きを担うのが自律神経です。
わかりやすく言うと、
自律神経は車のアクセルとブレーキのようなもの。
| 神経 | 働き |
|---|---|
| 交感神経 | 活動・集中・緊張(アクセル 🚗) |
| 副交感神経 | 休息・回復・リラックス(ブレーキ 🛑) |
この切り替えがスムーズだと、
日中は元気に動けて、夜は自然に眠くなります。
ところが40代以降は、
この切り替えが乱れやすくなります。
年齢変化に加え、
仕事・家族関係・将来不安・SNS疲れ・運動不足なども影響します。
すると、こんな不調が現れはじめます。

• 布団に入っても頭だけ冴えて眠れない
• 夜中に何度も目が覚める
• しっかり寝たつもりが朝からだるい
• 肩・首がずっとこっている
• 胃が重い、便秘と下痢を繰り返す
• 些細なことでイライラ・キリキリする
• 急に動悸がしたり、手足がいつも冷たい
「年齢のせいかな」「気のせいかな」
——そう思って見過ごされやすいのですが、
これらは自律神経からのSOSサインかもしれません。
40代以降は「もっと頑張ろう」と気合いを入れるより、
どう体調を整えるかを知ることが大切になってきます。
① 睡眠予防|「寝た気がしない」を変えるには
なぜ年齢とともに睡眠は変わるのか
40代以降は以下のような変化が起こりやすくなります。
• 深い睡眠が減る
• 眠りが浅くなる
• 早朝に目が覚めやすい
• 寝つきが悪くなる
これは、睡眠ホルモン(メラトニン)の減少と、
自律神経の切り替え低下が関係しています。

今日からできる睡眠改善習慣
| 習慣 | ポイント |
|---|---|
| 朝同じ時間に起きる | 体内時計を整える |
| 朝日を浴びる | メラトニン分泌リズムを整える |
| 就寝1〜2時間前に入浴 | 深部体温低下で眠気を誘う |
| 寝室をスマホフリーに | 光刺激を減らす |
| 就寝前の軽いストレッチ | 副交感神経優位に切り替える |

「寝酒」は逆効果になりやすい
アルコールは寝つきをよく感じさせますが、
睡眠後半を浅くし、途中覚醒の原因になります。
「ぐっすり寝た」と思っても、脳はしっかり休めていない
——これが寝酒の落とし穴です。
夜中のトイレ対策|「水分を減らす」より「代謝を上げる」
夜間頻尿の相談は非常に多いのですが、
水分制限だけで解決しようとするのは注意が必要です。
水分不足は脱水・血栓リスク・便秘・日中のだるさにもつながります。
大切なのは水分代謝の良い体づくりです。
① 下半身の筋力アップ
「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎを鍛えることで、
足のむくみが改善しやすくなります。
早歩き・スクワット・階段の活用がおすすめです。

② 股関節・骨盤まわりの柔軟性
下半身が硬いと循環が落ちやすくなります。
ストレッチや整体で動きを整えることも有効です。

③ 適度な発汗習慣
運動や入浴で汗をかく習慣は、
排尿だけに頼らない水分の排出ルートをつくります。
② 自律神経予防|「なんとなく体がおかしい」を整える
現代人は交感神経優位になりがちです。スマホ通知・仕事の緊張・情報過多・人間関係のストレスによって、常にアクセルを踏み続けているような状態になっています。
自律神経セルフケア4選
1. 呼吸を整える
4秒吸って、8秒かけて吐く。吐く時間を長くすると副交感神経が働きやすくなります(腹式呼吸がベスト)。

2. 運動する(最重要)
ウォーキング・筋トレ・ストレッチなど、続けられる運動が理想です。運動後は眠りやすく、気分も明るくなる。これは非常に理にかなった反応です(ウォーキングは速歩推奨)。
3. 体を温める
冷えは自律神経の敵です。足湯・腹巻き・温かい飲み物、そして運動による体温上昇——小さな習慣の積み重ねが有効です。

4. 腸内環境を整える
腸と脳は深くつながっています。発酵食品・食物繊維・規則的な食事だけでも、気分や睡眠に変化が出る方がいます。
③ ストレス予防|溜め込まない技術
ストレスそのものが悪いわけではありません(そもそも重力がある限り、私たちは常にストレスと共にいます)。一番の問題は、回復させる時間がないことです。
40代以降に増えやすいストレス
• 親の介護
• 子どもの独立
• 仕事上の役割変化
• 将来不安
• 慢性的な体の痛み
• 若い頃との体力差への焦り
こうしたストレスは、気合いだけでは処理しきれません。

科学的にも有効なストレス対策
運動
ストレスホルモンの低下・気分改善に有効。最強クラスの対策です。
睡眠
睡眠不足はストレス耐性を大きく下げます。
好きなことを予定に入れる
趣味・散歩・会話など、楽しさを後回しにしないことが重要です。

人とつながる
孤独が寿命を縮めることは研究でも明らかです。安心できる人との会話や、ボディタッチ(施術など)は心身を落ち着かせます。あさがお整体院の施術中に皆さんがよくお話しされるのも、リラックスしている証拠だと感じています。
不調は「年齢のせい」ではなく「習慣で変えられる部分」が大きい
• 運動したら眠れるようになった
• 朝散歩で気分が変わった
• 体を整えたらイライラが減った
こうした変化は、私のところでは当たり前に起こることです。
睡眠・自律神経・ストレスは互いに連動しているからです。
全部でなくていい。どれか1つでも整えると、他も改善しやすくなる。
これが不調予防の大きなポイントです。

おわりに|小さな不調こそ早めに整える
「なんとなく不調」は、体からのSOSサインです。
気づかずに放置すると、
将来的には病気・ケガ・老化の加速として表面化することもあります。
ここまで読んでくださったということは、
あなたの体も何かサインを出しているのかもしれませんが、
大きく変える必要はありません。
今日の小さな一歩が、半年後の自分を変えます。
次回予告(最終回)
第5部では、
病気・怪我・老化・不調の4つをまとめ、
実生活で続けられる予防習慣の総まとめをお届けします。
よくある質問(FAQ)
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