「お父さんもお母さんも、こんなに小さかったっけ?」
お盆に実家へ帰省し、久しぶりに顔を合わせた瞬間、そう感じたことはありませんか。実はこれ、錯覚ではありません。加齢とともに背骨の椎間板は薄くなり、実際に身長そのものが縮んでいきます。「小さくなった気がする」のではなく、「本当に小さくなっている」のです。
帰省のたびに気づく、小さな変化

身長だけではありません。帰省のたびに、ふとした瞬間に気づく変化があります。
椅子から立ち上がる時、「どっこいしょ」「よっこらしょ」と、声を出すのが口ぐせになり、もはや言わないと体が動かせなくなっている。階段を降りるときもそう、去年より明らかに時間がかかるようになった。そうなる理由には白内障が進んで見え方が変ることで、ちょっとした段差でつまずくようになっていたり——理由は色々だけど、本人は「歳だから仕方ない」と子供の前では気丈に振る舞い笑って済ませることが多いと思います。でもこれらすべては老化が進行しているサインでもあります。
年に数回しか会えない距離だからこそ、毎日一緒にいるご家族よりも、こうした変化にはっきり気づけることがあります。実際、ある調査では、帰省時に親の「衰え」や「違和感」を感じたことがあると答えた人は7割以上にのぼり、中でも「歩行・運動機能」の変化を挙げた人が約7割と最も多く、次いで「記憶・認知機能」が半数以上を占めています。あなたが感じたその違和感は、多くの人が同じように経験していることなのです。
なぜ、夏に変化を感じやすいのか

こうした心身の衰えは、医学的には「フレイル」と呼ばれる状態です。健康な状態と、介護が必要な状態のちょうど中間にあたり、早めに気づいて対処すれば、元の状態に近づけることも十分に可能とされているタイミングです。
なぜ、夏の帰省の時期にこれほど変化を感じやすいのでしょうか。その理由のひとつが、夏の「繭化」です。コロナ禍でよく使われた言葉で、繭(サナギ)にくるまるように、家の中にこもりきりで過ごす状態を指します。近年の猛暑によって高齢者が自宅で過ごす機会が増え、外出機会の減少が活動量の低下を招き、生活不活発病や筋力低下からフレイル状態に陥りやすくなることが指摘されています。さらに夏バテによる食欲低下が重なると、筋肉を作るための栄養も不足し、筋力低下に拍車がかかります。
所沢市の案内でも、「動かない」状態が続くことで心身の機能が低下し、動けなくなることへの注意が呼びかけられています。田舎でも都会でも関係なく、暑さの厳しい夏は誰もが動く機会を減らしてしまう——だからこそ、去年会った時より弱っていると感じるのは、決して気のせいではないので、今回の帰省の際にはぜひ気にして接して下さい。
衰えに気づいたその日からできること

離れて暮らしていると、日々のケアに直接関わることは難しいものです。もどかしさを感じる方も多いでしょう。だからこそ大切なのは、「気づいた今」動き出すことです。
- 地域包括支援センターやケアマネージャーとの関わりを、必要になってからではなく早めに作っておく
- お住まいの地域で受けられる介護予防・フレイル予防のサポートを調べておく
- 可能であれば、一緒に体を動かす時間を作る、あるいは近くの整体やトレーニングジムへの通院・通所を提案してみる
すべてを一度に解決しようとしなくて大丈夫です。まずは「気づいたこと」を家族で共有し、次に会うまでの間に、小さな一歩を踏み出しておくことが、半年後・1年後の変化を大きく左右します。
これは、離れて暮らす親御さんだけの話ではありません。実はご自身の将来にも、そのままつながっています。今日気づいた親の変化は、10年後、20年後の自分の姿かもしれない——そう思うと、今のうちにできることが見えてきます。次は自分ごと、あなたの番です。
下高井戸駅 徒歩1分|あさがおパーソナルジム/整体院
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