帰省時の疲れ、足のむくみ、肩腰の張り、準備しておけば防げるって知っていますか。
新幹線や高速道路の渋滞、飛行機での長時間移動——お盆の帰省は、着いた頃にはもうぐったり、という方も多いのではないでしょうか。「歳のせいかしら」と感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの移動疲れ、体の中で起きているある変化が関係しています。
座りっぱなしが体に負担をかける理由

長時間同じ姿勢で座り続けることは、単なる「疲れ」以上のリスクを体にもたらします。世界保健機関(WHO)の身体活動・座位行動に関するガイドラインでは、座りすぎが心臓病や生活習慣病のリスクを高めることが指摘されています(出典:済生会)。
さらに、足を動かさずに座り続けると、大腿部の静脈の血流が滞り、血液がドロドロと固まりやすくなります。これがいわゆる「エコノミークラス症候群」と呼ばれる症状です(正式には旅行者血栓症とも呼ばれます)。この症状が現れるのは飛行機に限らず、車の渋滞や新幹線での長時間移動でも起こり得ることが、医療機関の解説でも指摘されています(出典:メディカルノート)。
臨床現場で見えること

当院でも、お盆や年末年始の帰省シーズンが明けると、決まって「脚が重だるい」「腰が張ったまま回復しない」という方がいらっしゃいます。それらの方に共通しているのは、長時間座りっぱなしだったこと、そして移動中にほとんど体を動かさなかったこと。これらに加えて、スーツケースなど重い荷物を運んだり、遊び疲れが重なっていることも少なくありません。
多くの方は「旅の疲れだから数日で治る」と考えがちですが、多くの場合放置すると骨盤まわりの血流の滞りが長引き、普段の腰痛や肩こりを悪化させるきっかけになることもあります。40年の臨床の中でも、この「移動明けの不調」は季節性のパターンとしてはっきり見えるものの一つです。この座りっぱなしによる腰への負担は、椅子から立ち上がる時の痛みでお伝えした内容とも重なります。
柔道整復師の視点から見た、体への影響

座った姿勢が続くと、骨盤が後ろに傾きます。具体的には、いわゆる「へっぴり腰」の姿勢です。この状態では、腰椎への負担が立っているときよりも大きくなります。さらに、ふくらはぎの筋肉(血液を心臓へ押し戻すポンプの役割)が動かないままだと、下半身の血流とリンパの流れが滞り、むくみとして表れます。
つまり「腰の疲れ」と「足のむくみ」は、別々の症状のように見えて、実は同じ原因(長時間の座位と筋肉の停止、疲労の蓄積)から起きている、体からの同じサインなのです。
気になる方は、足の甲を指の腹でじわっと押してみてください。皮膚がへこんだまますぐに戻らないようなら、むくみのサインです。
移動中にできるセルフケア

- 1〜2時間に一度、席を立つか、足首を回す・かかとを上げ下げする
- 足裏やふくらはぎを気持ちよい強さでもむ、ストレッチも効果的です
- 車の場合は、パーキングエリアで少し歩く時間を意識してつくる
- こまめに水分をとる(乾燥や発汗による脱水は血液を濃くします)
- 座るときは深く(場合により浅く)腰かけ、骨盤を立てる姿勢を意識する
- 足を組んだままの姿勢を長く続けない
どれも特別な準備は要りません。「意識して安静にしすぎない」ことが、一番のポイントです。
帰省後、体の張りが残っていたら

ぬるめの温度の入浴や半身浴、ストレッチなどのセルフケアをしても、帰省後数日たっても腰の張りやむくみが引かない場合は、全身の筋肉はもちろん、股関節や骨盤まわりの筋肉がこわばり、血流が悪くなっているサインかもしれません。逆効果に感じるかもしれませんが、家の周りをぐるりと歩いてみるのも改善する良い方法だったりします。
それでも張りが抜けきらないときは、あさがお整体院にご相談ください。すっきりした体で夏の後半を過ごしていただきたいと思います。帰省も旅も、終わりよければすべてよし。
下高井戸駅 徒歩1分|あさがおパーソナルジム/あさがお整体院
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