このシリーズでは、筋肉と認知症の関係、サルコペニア肥満、
女性ホルモンと筋力低下、そしてフレイルへの入口について、
順番にお伝えしてきました。
「筋肉を守ることが、これからの人生を守ることにつながる」
——そのことは、ここまで読んでくださった方にはすでに伝わっていると思います。
では、具体的にどうすれば筋肉は守れるのか。
「軽い体操では足りない」「でもハードな筋トレは体が心配」
——そのジレンマを抱えたまま、運動習慣を持てずにいる方が、
実はとても多くいらっしゃいます。
このシリーズの最終回では、
そのジレンマを科学的に解決する方法として、
当ジムが採用しているVRC加圧トレーニングをご紹介します。
なぜ低負荷のトレーニングで筋肉が育つのか。
その理由は、「脳」にあります。

①筋肉を守るために、脳は何を見ているのか
筋肉は、ただ動かすだけでは強くなりません。
筋肉が発達するためには、脳が「これはキツい」
と感じるだけの運動強度が必要です。
脳がその信号を受け取ることではじめて、
体は「筋肉を修復・強化しなければ」という反応を起こします。
逆に言えば、脳がキツいと感じない運動をいくら続けても、
筋肉の維持・強化にはつながりにくいのです。
ところが、年齢を重ねるとここに厄介な問題が生じます。
「アナボリックレジスタンス」と呼ばれる現象です。
これは、同じ量の運動・同じ量のタンパク質を摂取しても、
若い頃と比べて筋肉の合成反応が鈍くなる状態を指します。
50代以降では、この現象が顕著になることが研究で確認されています。
つまり、サルコペニアを予防するためには「普通の軽い運動」では不十分で、
かといって「関節や心臓に負担をかける高負荷トレーニング」
は現実的でない——というのが、多くの方が直面する本当の問題です。

(→ この「筋肉のドミノ倒し現象」については、
▶︎シリーズ第4回「老け込むにはまだ早い」でも詳しく解説しています。)
②加圧トレーニングが発見した「脳への近道」
この問題を解決するヒントは、意外なところから生まれました。
長時間正座をした後に足がしびれる感覚
——あの状態が、強い負荷でトレーニングをした後の
筋肉の状態と似ているという発見が、
加圧トレーニング誕生のきっかけです。
腕や脚の付け根を専用のカフで適度に圧迫し、
血流を制限した状態で運動を行う。
するとどうなるのか。
筋肉は一時的に酸素不足の状態になります。
すると脳は「これは強い負荷がかかっている」と判断し、
本来は高強度のトレーニングでしか動員されない
「速筋線維」が低負荷でも使われるようになります。
同時に、筋肉の修復と成長を促す成長ホルモンが、
安静時の100〜290倍という水準で分泌されることが確認されています。
運動の負荷は軽い。しかし脳は「キツい」と受け取っている。
これが、加圧トレーニングの核心です。
米国テキサス大学医学部の研究でも、70歳以上を対象に
血流制限下でトレーニングを行うと筋タンパク質合成が上昇し、
筋肉量が増加することが確認されています。
体への負担を最小限に抑えながら、
脳と筋肉には「本格的なトレーニング」と同等の
シグナルを届ける——それがこのトレーニング方法の、
サルコペニア予防における最大の強みです。
「加圧トレーニングはその科学的根拠の確立にも
長い年月がかけられています。発明者の佐藤義昭氏は
東京大学大学院の石井直方教授(筋生理学)と共同研究を行い、
東京大学病院22世紀医療センタープロジェクトにも参画。
JAXAが宇宙飛行士の筋肉・骨量減少対策として採用を検討したことでも、
その信頼性の高さが裏付けられています。」

(→ 筋肉と成長ホルモンの関係については、
▶︎シリーズ第1回「筋肉が減ると認知症リスクも上がる?」もあわせてご覧ください。
③「締め付けが怖い」——その言葉から始まった体験
加圧トレーニングについて、初めての方からよく聞く言葉があります。
「締め付けられるのが苦手なんです。」
これは決して珍しい反応ではありません。
見知らぬ器具で腕や脚を圧迫されるというイメージは、
体験前の方にとって少なからず不安を呼び起こすものです。
あるとき、そのような気持ちを
はっきりと口にされた方が体験にいらっしゃいました。
「私、締め付けられるの苦手なんです」——開口一番そうおっしゃった。
「苦手なんですね。承りました。」
それだけお答えして、その日の体験をご案内しました。
説得も否定もしない。
まずそのお気持ちをそのまま受け取ることが、
40年の臨床経験から身についた向き合い方です。
その方に最初に体験していただいたのは、
VRC独自のプログラム「駆血法」です。
駆血法とは、通常のトレーニング用よりも幅の広い専用カフを使い、
1分間血流を制限したのち完全に開放する
——これを5セット繰り返すプログラムです。
体を動かす運動はほとんど行いません。
ただ座ったまま、血流の制限と開放を繰り返すだけです。
それでも効果は体ではっきりと感じられます。
開放のたびに「ジワッ」と温かさが広がり、
終わる頃には体全体がポカポカとした感覚に包まれます。
冷えやむくみを抱えている方ほど、
この変化を鮮明に実感される傾向があります。
最初に上半身の駆血法を体験していただく頃には、
多くの方の表情が変わります。
「締め付け」への警戒心が「心地よさ」に変わっていく瞬間です。
そして次に下半身の加圧トレーニングへ進む頃には、
苦手意識はほぼなくなっています。
今度は別の発見が待っています。
「こんなに軽い動きなのに、こんなにきつく感じるの?」
という、筋力不足への気づきです。
それは不快な発見ではなく、
「だからこそここに来てよかった」
「筋肉が落ちていてトレーニングが必要なんだ」
というポジティブな実感に変わります。
冒頭にご紹介した「締め付けが苦手」とおっしゃっていた方は、
その日の体験を終えてこうおっしゃいました。
「これなら続けられそう」と。
その方は今も、週に一度のペースで通い続けてくださっています。

④なぜあさがおはVRCシステムを選んだのか
加圧トレーニングは、優れたトレーニング理論です。
しかし一時のブームが落ち着いた背景には、
導入コストの高さと、
トレーナーの育成に要する時間・費用の問題がありました。
適正圧の判定をトレーナーの経験則に委ねる構造上、
技術格差が生まれやすく、
安定したサービス提供が難しいという課題もありました。
その結果、多くのジムが加圧トレーニングを継続できなくなり、
受けられる場所が減っていったのが実情です。
VRCシステムはその問題点を正面から解決するために開発されました。
最大の特徴は、適正圧の判定を血圧計と同じ原理で
機械が自動的に行う点です。
トレーナーが手の色や感覚の経験則で判断するのではなく、
数値で安全性が確認できる。
これにより、トレーナーの経験年数に関わらず、
毎回安全で均一なトレーニングを提供することができます。

カフの構造も根本的に異なります。
従来の加圧トレーニングのカフがドーナツ型の固定形状であるのに対し、
VRCのカフは内部のバルーンが膨らむことで面全体を包むように圧迫します。
これが装着時の違和感の少なさにつながっています。

代表の加藤は、両方のシステムを実際に使い比べた上で
VRCの導入を決めました。
理論の優秀さは加圧トレーニングもVRCも変わらない。
しかし「安全性が数値で担保され経験値に頼らず、
誰が担当しても均一な効果を提供できる」
という点で、VRCは一歩先にいると判断したからです。
その結果、あさがおパーソナルジムでは、
加圧の本格的な効果を、無理のない価格で、
長く継続できる形でご提供することが可能になっています。
→ 当ジムのVRC加圧トレーニングについて詳しくは
▶︎「VRC加圧トレーニング」ページをご覧ください。
⑤続けられることが、最大の予防になる
サルコペニアは一日で進行するものではありません。
そして一日で解消できるものでもありません。
筋肉を守るということは、長い時間軸の中で、
少しずつ積み上げていく肉体の営みです。
どれだけ優れたトレーニング理論も、
続けられなければ意味をなしません。
逆に言えば、続けさえすれば、体は必ず応えてくれます。
筋肉は裏切らないのです。
あさがおパーソナルジムでは、
会員様の平均在籍期間が5年を超えています。
これは偶然ではありません。
一つには、VRC加圧トレーニングそのものが
「続けやすい」設計であることがあります。
1回のセッションは上半身15分以内・下半身15分程度。
関節への負担がなく、膝痛や腰痛などがあっても行いやすく、
翌日に疲労が残りにくい。
週に一度、30分程度の時間で、
確かな変化を積み重ねられる
——それが長期継続を支えています。
もう一つは、当ジムの二人体制です。

代表の加藤秀之は、
柔道整復師として
40年・約20,000人の臨床経験を持ちます。
痛みや不調を抱えたまま運動を始めることへの不安、
体の使い方への疑問——そうした一つひとつに、
治療家としての視点から向き合います。
「運動したいけれど、体のどこかが心配」という方にとって、
柔道整復師が常駐するジムであることは、
それだけで大きな安心材料だと言って頂きます。
そしてパーソナルトレーナーの加藤菜穂子は、
VRC加圧トレーニングの資格を取得してから約11年。
のべ数千回のセッションを積み重ねてきました。
「締め付けが怖い」という方の緊張をほぐすことも、
「もう少し追い込みたい」という方の要望に応えることも、
豊富な経験から的確に対応します。
医療と運動、二つの専門性が一つのジムに揃っている。
これがあさがおパーソナルジムの、最も根本的な強みです。
(→ 女性の筋肉と加齢の関係については、
▶︎シリーズ第3回「更年期・女性ホルモンと筋肉量」もあわせてご覧ください。
まず、体験してみてください
「締め付けが苦手」でも大丈夫です。
「運動が久しぶり」でも大丈夫です。
「どこか痛みがある」という方も、まずご相談ください。
「体験希望」とひと言送るだけで大丈夫です。
こちらから日程のご提案をお送りします。
聞いてみたいだけでも、もちろん構いません。
下高井戸駅から徒歩1分|電話の受付時間はホームページでご確認ください。

