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夏バテ対策|原因はひとつじゃない!3つのタイプ別にわかる予防法と改善のポイント【前編】

夏バテ対策をイメージした室内画像

「食欲がない」「朝から体がだるい」「冷房の部屋にいると体調が悪くなる」——そんな不調を、「今年も夏バテだから仕方ない」と思っていませんか?
実は、一口に「夏バテ」といっても、原因はひとつではありません。胃腸の疲れが原因の方もいれば、自律神経の乱れや冷房による冷えが原因になっている方もいます。原因が違えば、効果的な対策も変わります。
私は柔道整復師として40年、約20,000症例の施術を通じて、多くの方の体調の変化を見てきました。その経験から感じるのは、毎年夏バテを繰り返す方ほど、「自分がどのタイプなのか」を知らないまま、何となく対策をしていることが少なくないということです。
この前編では、夏バテを3つのタイプに分け、それぞれの症状と原因を整理します。後編では、タイプ別の具体的な対策と、夏バテを繰り返さないための体づくりについてお伝えします。

目次

■ そもそも夏バテとは?

夏バテ気味の女性が日陰て休む画像

「夏バテ」は医学的な病名ではありません。暑さや発汗、屋外と室内の大きな温度差などによって、自律神経や胃腸の働きが乱れ、食欲不振・倦怠感・睡眠の質の低下・疲労感・集中力の低下など、さまざまな不調が現れた状態を総称して「夏バテ」と呼んでいます。
以前は「暑さで体力を消耗すること」が主な原因と考えられていました。しかし現在では、冷房の効いた室内と炎天下を何度も行き来する生活が、自律神経へ大きな負担をかけることも、夏バテの大きな要因と考えられています。
さらに、大量の発汗による水分・電解質(ナトリウムやカリウムなど)の不足、冷たい飲み物や食べ物の摂り過ぎによる胃腸機能の低下、寝苦しさによる睡眠不足などが重なることで、夏バテは起こりやすくなります。つまり夏バテとは、一つの原因ではなく、複数の要因が重なって起こる「体からのSOS」と言えるでしょう。

■ まずはセルフチェックをしてみましょう

夏バテの時のセルフチェック表のイメージ

次の項目のうち、当てはまるものはありますか?
□ 食欲がない
□ 胃が重たい
□ 冷たい飲み物ばかり飲んでいる
□ 朝起きても疲れが残っている
□ 日中いつも眠い
□ 体が重くやる気が出ない
□ 冷房の部屋にいると体が冷える
□ 肩や首がこる
□ なんとなく風邪っぽい
□ 夜ぐっすり眠れない
3つ以上当てはまる方は、夏バテのサインかもしれません。続いて、ご自身がどのタイプに近いのか確認してみましょう。

■ あなたの夏バテはどのタイプ?

夏バテは、大きく分けると次の3タイプに分類できます。

①食欲不振型

こんな方に多いタイプです。食欲がない、胃が重たい、お腹がゆるい、冷たい物ばかり欲しくなる。
暑さによって自律神経が乱れると、胃腸の働きも低下します。そこへ冷たい飲み物を一気に飲むと、胃液が薄まるだけでなく胃の血流も低下し、さらに消化機能が落ちやすくなります。その結果、「食べられない」「栄養が摂れない」という悪循環が始まります。

②だるさ・倦怠感型

こんな症状がありませんか?朝から疲れている、やる気が出ない、体が重い、疲れが抜けない。
大量の汗をかくと、水分だけではなくナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。さらに、屋外の暑さと冷房の効いた室内を何度も行き来すると、自律神経は体温調節を繰り返すことになり、知らないうちに疲れが蓄積していきます。この状態が続くと、イライラや気分の落ち込みなど、心の不調につながることもあります。

③冷房型(冷房病タイプ)

こんな症状が当てはまりませんか?冷房の部屋にいると寒い、肩こりや首こりがひどい、手足が冷える、風邪をひいたような感じがする。
冷房そのものが悪いわけではありません。しかし、冷えた室内と暑い屋外を何度も往復すると、自律神経は常に体温調節を強いられます。この状態が続くことで、血流が悪くなり、肩こりや倦怠感、体調不良につながることがあります。
▶︎冷房病については、こちらの記事でも詳しく解説しています

■ なぜ夏バテは毎年繰り返してしまうのか

実は私自身も、夏バテを何度も経験してきました。今から20年ほど前、フルマラソンで自己ベスト更新を目指していた頃、夏は最も走り込みが必要な季節でした。平日はジムのトレッドミルで練習し、週末には30km以上のロング走を行う生活を続けていましたが、屋外では想像以上に汗をかき、どうしても水分を一気に飲んでしまいます。すると週明けには胃腸の疲れから食欲がなくなり、全身がだるくなる——そんな夏バテの症状を毎週のように繰り返していました。

この経験から実感したのは、「食欲不振」と「だるさ」は別々ではなく、同時に起こることが非常に多いということです。実際、当院へ来院される方にも、「食欲がないから栄養が摂れない」「栄養が摂れないから疲れが取れない」「疲れが取れないから、さらに食欲がなくなる」という悪循環に陥っている方が少なくありません。この悪循環を断ち切る第一歩が、自分の夏バテのタイプを知り、それに合った対策を行うことにつながります。

次回の後編では、タイプ別の具体的な対策と、夏バテを毎年繰り返さないための体づくりについて詳しくお伝えします。

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この記事を書いた人

加藤秀之
国家資格・柔道整復師×パーソナルトレーナー

大阪出身。18歳で上京し、昼は接骨院・夜は専門学校という生活を3年間続けて柔道整復師の国家資格を取得。

1998年に下高井戸で開業して28年目。

自身はフルマラソン・サブ3.1のガチランナーとして月400キロ走り込んだ経験から、予防は治療に優るから「治すより、病気しない・怪我しない」時代が来ると信じている。

現在も下高井戸商店街振興組合理事を24年間務め、
ご縁のある地域の方の健康と28年間向き合ってきた。

あさがおパーソナルジム/あさがお整体院(世田谷区下高井戸)1分

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