「なんとなく身体が重い」「朝起きても疲れが取れない」「食欲が落ちた」「眠りが浅い」「やる気が出ない」。
夏の終わりから秋の入り口にかけて、こうした変化を感じる方は多いと思います。なぜなら実際にある調査では、季節の変わり目に体調不良を実感する人は約7割にのぼるという結果が出ているからです(出典:ときわ台ときわ通りクリニック調べ)。
なんと7割の方が不調です!思った以上に多く感じたのではないでしょうか。
ここで少し視点を変えてみたいのです。多くの記事では7割が不調を感じるという事実にフォーカスしています。私は「なぜ」残りの3割は「特に不調を感じていない」のか?この情報を手に入れて、来年以降は体調不良を起こさない3割側に入る知識が身に付いたらと思い書き進めようと思いますので最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。
さて、「特に不調を感じていない」この3割の人たちは、一体何が違うのでしょうか。
「その3割」に共通するもの

「その3割は、生まれつき体が丈夫なんじゃないの」——そう思われるかもしれません。ですが、40年にわたり柔道整復師として、延べ15万件以上の施術・運動指導の中で数多くの患者さんの施術を行なって来た実感とは、少し違います。
不調を感じずに季節変わりを過ごしている方々を見ていると、実はいくつかのタイプが混在していることに気づきます。
自律神経の調整の幅が広く、多少の気温差では体調そのものがぐらつかない方。日頃から筋肉量や運動機能を維持できている方。睡眠の質が比較的安定している方。そして、暑い盛りに無理をしすぎていない方。
さらに面白いのが、「気づき方」による2つのタイプです。
一つは、体の小さな変化にあまり敏感でなく、多少の不調があっても気にせず過ごせてしまう「鈍感タイプ」。もう一つは逆に、体の変化にすぐ気づき、「今日はいつもより疲れているな」と感じた時点で、無理をせず早めに調整できる「敏感タイプ」です。
一見正反対のようですが、どちらも結果として、大きな不調に発展せずに季節変わりをすごされています。鈍感だからこそ引きずられずに済み、敏感だからこそ早めに手を打てる——理由は違えど、どちらも「体調を崩さない」という同じ結果にたどり着いているのです。
ちなみに、臨床の現場で来院される方の多くは、原因を明確に自覚した上で不調を訴えるケースよりも、「なんとなく体がだるい」「理由はわからないけれど腰が痛い、肩が重い」と訴えられて来院される方が、とても多いです。
つまり体調不良を感じていない「3割の人だけが特別に強い」という単純な話ではなく、複数の要素が、それぞれ違う形で体を支えている、というのが実際に近いのではないかと思います。
季節に強い体とは、「変化しない体」ではない

ここまでの話を整理すると、季節に強い体とは、実は「変化しない体」のことではありません。気温が変わっても、その変化を受け止め、調整しきれる体——つまり「変化に適応させるだけの余力」を持っているかどうかの違いなのではないか、というのが私の考えです。
ではその「余力」は、何によって作られているのでしょうか。ここから先は、3割の方だけを対象にした研究があるわけではないため、断定はできませんが、ただ、これまでの臨床経験と、自律神経や睡眠・運動に関するこれまでの知見を重ね合わせると、次の7つが関わっていそうだと仮説を立てています。
筋肉量や体力。睡眠の質。自律神経そのものの調整能力。日々の生活リズムの安定。栄養の状態。ストレスの少なさ。そして、暑さの中でどれだけ無理をせず過ごせたか。
どれか一つが突出していれば大丈夫、というものではなく、これらが少しずつ積み重なって、体に「余力」という名の貯金のようなものを作っているのではないか——そんなふうに見えています。
秋の不調は、夏の過ごし方からもう始まっている

多くの場合、「秋になって体調を崩したら、その時に対策する」と考えるのではないでしょうか。ですが、この「余力」という視点に立つと、少し違う景色が見えてきます。
同じ猛暑の中で過ごしていても、体に余力がある人と、すでに疲労が積み重なっている人とでは、受けているダメージの大きさが違います。夏の間、しっかり眠れていた人と、寝苦しさで睡眠不足が続いていた人とでは、秋の気温変化への反応も、自然と変わってくるはずです。
つまり、秋の体調は、秋になってから決まるものではありません。夏をどう過ごしたかによって、秋のスタート地点そのものが、すでに違っているのです。
「季節の変わり目の対策」という言葉には、どうしても「不調が出てから」というイメージがつきまといます。ですが本当に大切なのは、不調が出る前、夏のうちにどれだけ余力を残しておけるか、なのかもしれません。
余力をつくる、4つのシンプルな習慣

では、その「余力」をどう作っていけばいいのでしょうか。特別なことをする必要はありません。私たちが日頃、あさがおで大切にしているのは、突き詰めればとてもシンプルな4つのことです。
一つは、体を「整える」こと。関節や筋肉の状態を確認し、動きにくくなっている部分を整体でほぐしていく。二つ目は「動く」こと。筋肉量や体力は、意識して維持しなければ静かに落ちていくものなので、トレーニングでその土台を守っていく。三つ目は「食べる」こと。妻の菜穂子が担当している食事のサポートでは、体を作り、回復させるための栄養を、無理なく日々の食卓に取り入れる工夫をお伝えしています。そして四つ目は「振り返る」こと。会員さんと定期的に対話しながら、ご自身では気づきにくい体の変化を、私たちが客観的に確認する。
整える。動く。食べる。振り返る。特別な何かを付け加えるというより、この4つを地道に積み重ねていくことが、結果として「余力」という貯金を育てていくのだと感じています。
あなたは、季節の変化に弱くなったのでしょうか。それとも、季節の変化に対応するための「余力」が、少しずつ少なくなっているだけなのでしょうか。
もし後者だとしたら、必要なのは「秋になってからの対策」ではないのかもしれません。50代から、体の余力を少しずつ取り戻し、蓄えておくこと。それが、季節の変わり目だけでなく、その先の人生10年よりずっと先を見越し、幾つまでも元気に動き続けられる体につながっていくのではないでしょうか。
「7割」の側にいるのか、「3割」の側にいるのか——それを分けているのは、体の強さではなく、日々の積み重ねなのかもしれません。
もしあなたの身近な家族やご友人に、不調を抱えている方がおられたら、このことをそっと教えてあげて下さい。あさがおの名と共に。
老け込むにはまだ早い
季節の変わり目に振り回されない体は、
日々の積み重ねから生まれます。
整える・動く・食べる・振り返る——
その第一歩を、一緒に踏み出しませんか。
臨床経験
施術実績
継続年数
📍 東京都杉並区・下高井戸駅より徒歩1分
監修
あさがおパーソナルジム / あさがお整体院
国家資格・柔道整復師×パーソナルトレーナー 加藤秀之
下高井戸駅から徒歩1分の場所で、地域とともに28年。 前職から数えて40年間、延べ15万件以上の施術・運動指導を行ってきました。
柔道整復師としても、膝・腰・肩などの運動器疾患に長年向き合い、 痛みの改善から再発予防まで一貫したサポートを行っています。
その中で強く感じているのは、 「痛みを取るだけでは根本的な解決にはならない」 ということです。
現在は、整体によって身体を整えた上で、 「一生歩ける体を作る」ための運動指導に力を入れています。
自身もアスリートとして身体の痛みを経験し克服したことから、
同じ悩みを持つ方に寄り添いながら、
再発しない身体づくりも積極的にサポートしています。
FAQ|季節の変わり目の不調についてよくある質問
- 「体の余力」は、年齢とともに減っていくものですか?
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加齢に伴って筋肉量や自律神経の調整能力は緩やかに低下していく傾向がありますが、生活習慣を整えることで、その低下スピードを緩やかにすることは十分可能です。
- 今から始めても、この秋の不調に間に合いますか?
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体の余力は一朝一夕でできるものではありませんが、今整え始めることが、来年以降の季節の変わり目を楽に過ごすための土台になります。まずは今の体の状態を確認することから始めてみてください。
- 自分がどのタイプか分からないのですが、相談できますか?
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もちろんです。筋肉量や体の動き、生活リズムなど、様々な角度から今の状態を確認し、無理のない整え方を一緒に考えていきます。まずはお気軽にご相談ください。

